5.24(土)より二子玉川のお店では、水垣千悦展を開催します。
水垣さんは展示に加え、染付の飯碗や猪口に、鎬の入った麺鉢、”福”の字の箸置きなど、普段から様々な作品を紹介してきました。
これらの作品は今ではすっかりお店の定番です。
工房に並ぶ福の字の箸置き
古い焼きものの良さと、ユーモアのあるタッチの絵付けで見る人を楽しませてくれる水垣さんの作品。
踊っていたり、こちらを睨みつけていたり、器の中に描かれた生きものたちは、コホロのお客様からいつも愛される存在です。
そんな水垣さんが今回、展示の作品に加えて、KOHOROの20周年にちなんだものをいくつか届けてくれました。
お便りと共にご紹介します。

ー水垣千悦さんよりー
コホロニ十周年おめでとうございます。 コホロで思い浮かぶことといったら、井山さんが展示の時に器のカタログを用意していて、かっこよくて憧れたなとか、ラックにある他店のDMや誰かの小冊子を見るのが好きだったなとか、みんなお酒が強かったなと器以外のことをどんどん思い出してしまって。
(2016/2021年の二子玉川での展示の様子。ここ数年は東京と大阪で毎年交互に展示を開催してきました。)
多分中心にある器や生活道具がしっかり安定しているから私は安心して周りをウロウロ出来るのだと思います。
向かいのカフェも美味しいし。 だから20周年、私の中でコホロはこれだという器を作るのはもちろんのこと、私にとってプンクトゥム的な紙モノを強引に展示に割り込ませてみることにしました。


コロナ下で町がひっそりとしていた頃、パティスミスが小さいころに好きだった古い世界旅行のガイド本を紹介していたのを見て手に入れたのをきっかけに映画「八月の鯨」にでてくるステレオ写真の世界シリーズに手をのばし、挙句に今回一緒に並べてもらっている101年前にドイツ、イタリア、スイスと旅行した日本人が撮ったガラス乾板(フィルムの前身)を手に入れ暗室でプリントして遊んでいました。
写真で見ていると100年なんてあっという間です。 コホロもこのまま100年存在したら面白いなと願っています。
水垣拝
ー
お手紙にはこれまでの色々なエピソードや、古いものが好きな水垣さんらしい視点で選んでくれたものについて書き綴られていました。
いつも作品とあわせて、制作や飼っている犬のことなど、その時の近況報告や作品のコメントを付けてくれる水垣さん。
今回も直筆のコメントを添えて下さっています。
読んでいると思わず笑みがこぼれるようなエピソードばかり。


食卓に福が訪れますように、そんな願いも作品に込められている水垣さんの器。
自宅に、贈りものに、ワクワクとするような気持ちで選んでいただけたら嬉しいです。
また在廊出来ない水垣さんが、KOHOROの20周年を祝して、手作りのくじ引き「カメ(ドクロ)くじ」を用意してくれました。
なにが当たるかはお楽しみに。
ぜひお子様とも一緒にご来店ください。

「水垣 千悦 展」
2025.5.24(土)-6.2(月)
11:00-19:00
KOHORO二子玉川