亀田大介 白磁展 2019.4.5(金)-15(月)

暖かな春の日差しのなか、亀田大介白磁展の初日を迎えました。
大分県別府に移り住んでから、薪窯を少しずつ作り続けてきた薪窯で
初めて焼成した作品が並ぶ初窯展となります。

ものづくりを始めた頃から、薪窯で白磁の作品をつくってきた亀田さん。
「全部、白磁でつくりたい」
今回は亀田さんの想いから、すべて白磁の作品が並んでいます。
 白一色が広がる店内、初日訪れた挿花家の谷匡子さんが
色とりどりの春の草花を生けて下さいました。

▲初日の様子。これから花を咲かせる山桜が大きな壺に生けられました。


今展の作品のほとんどは、同じ土・同じ釉薬でつくられていますが、
焼成時の窯の環境で色味や艶の質感、灰がつくる表情が一つひとつ異なります。
▲5寸皿。灰や目跡など一つひとつ異なる表情。

▲貫入に煙の色が入り、器の中に閉じ込められています。
 ▲高温でガラス質になった表面には細かな貫入が。同じ釉薬でも青みが強く出ています。

印象的な高台が特徴のひとつでもある亀田さんの器。
他の器と高さの違いが食卓に並べたときに
バランスをとりやすいかたちです。

▲高台皿

持っていると色々な場面で活躍する高台碗。
汲み出しや酒器としても使える大きさから、丼として使える大きさまで
4サイズ揃っています。
入れ子にしてお求めになる方や、
使い勝手が良いのでと買い足してくださるお客様も。


▲高台碗

凛としていながらも、手になじむなめらかな質感を併せ持つ亀田さんの器。
食卓にすっと溶け込むしなやかさが安心感を与えてくれます。
亀田さんらしいエッジの効いたかたちが揃っています。

 
▲7寸鉢

 長い月日をかけようやくまた薪窯での作品作りを始められた亀田さんの
たくさんの想いが詰まった初窯展。
ぜひ多くの方に作品をご覧頂けたらと思います。

▲亀田さん在廊時の様子

▲いつもはサインを入れない亀田さん。
初窯の証に器の裏には「カメ」の文字が。


亀田大介 白磁展
4/5(金)-15(月)
会期中無休