2/20(木)から淀屋橋にて同じ学校出身の石川昌浩さん、新田佳子さん、有永浩太さんによるガラスの三人展が始まりました。
コホロでは初めてとなるガラス作家さんの複数展。
実はご本人たちも3人で企画展をされるのは初めてだそうで、初日の在廊日はご両親や大学時代のご友人たちが駆けつけてきてくださり、学生時代の話に花が咲いた笑い声の絶えない和気あいあいとした店内でした。
【石川昌浩さん】
現在のガラスには不純物がなく綺麗すぎて出すことができないはちみつ色。
鉄の型で出来上がった凸凹はどこか懐かしさを感じます。
温かみがあり、季節を問わず使っていただきたい器です。
工場型小瓶は八角と角の2種類。色とりどりのお花を飾りたくなります。
【新田佳子さん】
新田さんは竿に巻き取ったガラスにピンと水を含ませた新聞紙でガラスの中に水蒸気を入れて膨らませる「ピンブロウ」という手法を使い、模様は木工用ボンドで線をつけてから砂を吹きかけて出しています。
とても細やかな模様は新田さんならではの作品です。
「SENの浅豆鉢」や「草の浅鉢」など愛着がわいてくる器の名前は、大学時代からついているものもあるそうです。
ランプシェードも持ってきてくださいました。(左:HASHIGOのランプシェード 右:ヘリンボーンのランプシェード)
【有永浩太さん】
イタリアのレースガラスの手法を用いた羅布文鉢。とても美しく細やかな曲線模様は本物のレースが閉じ込められているようです。
こちらのアンバーの花器(右)は、分厚いガラスの内と外側にだけ色のついたガラスで覆っているため、グラデーションのような風合い。とても細やかな技術が詰まった作品です。
何かを一緒に作るのではなく、同じ空間でつくる、型を共有する、装飾を施す、さまざまな形のコラボ作品も届きました。
大学のOB会で、有永さんのそばで石川さんが作ったピッチャー(左)
石川さんのそばで有永さんが作った「クラゲグラス」(中央)
石川さんのコップの型で有永さんが作った「石川瓶」。
蓋がピタリとはまる感触がとても気持ちが良いです。
右側は、有永さんのアンバーのリム皿に新田さんが模様をつけてくださいました。「とても難しかった。」と楽しそうに話す新田さん。
一緒に作ったり、型を使ったりという今回の展示ならではの作品からもそれぞれの個性を尊重しあう関係性が伝わりました。
三者三様、光が映し出すガラスの影。美しい作品をぜひご覧ください。
「クラゲの子」
2020.2.20(木)-3.1(日)
コホロ淀屋橋