「奥平明子展」2022.9.16(金)-26(月)
空気を含んだような柔らかな線がゆらゆらと心地よい奥平さんのガラス。
店内がとても穏やかな雰囲気に包まれています。
昨年に続く二度目の作品展。
大きめのボウルがあったらよいなぁと奥平さんにリクエストし、たくさんのかたちを作っていただきました。
ボウルを作るにあたり、大きさや形、どんなものを入れるか想像しながら仕上がりのバランスを決めていったという奥平さん。
私生活では3人のお子さんを育てるお母さんでもあるので、毎日の食卓から使いやすさや使う時の心地よさなどを考えられたと言います。
くだものやデザートにちょうど良い小さめのものや、サラダを盛り付けられるような深めのもの、麺類などもたっぷりと入る大きいもの、どの形も「あると嬉しい!」と思えるかたちばかりです。
さり気なく縁の部分に施された一筋の黒い線が、器の表情をキリっと引き締めるクロフチシリーズ。
片口はくっきりと表れた黒のガラスが、透明感をより引き立たせています。
大きめのプレートは程よい深さがありなめらかな曲線が優しい雰囲気。
奥平さんの自宅でもクロフチの使用頻度が高いのだとか。
パスタや炒めもの、飾らない毎日の料理にも合わせやすいデザインです。
定番のオーバル皿はいつものクリアに加えてカラーも届きました。
今回カラーの作品は、グレーの廃材を集めて溶かして作られています。
数日間に分けて吹いたガラスは、初日は淡いグレーだった色味が日ごとに青みがかって最後はブルーに変化していったのだとか。
色の濃淡もお楽しみ下さい。
ガラスが溶け切る前に縁に模様を付けて仕上げているギザフチのプレート。
今まで小さいボウルや小皿だけでしたが、今回は大きいサイズも届きました。
灯りを受けて器が机に落とす影も幻想的です。
ギザフチのランプは、小ぶりで丸みを帯びた形がなんとも可愛らしいです。
あかりを灯した時に柔らかく浮かび上がる縁の模様が美しく、また違った表情を見せてくれます。
サンドブラストという技法で作られる石カップ。
内側のつるんとしたガラスに対し、外側のマットな質感が魅力です。
光に透かすと薄いグレーの雲のようにも見えます。
無機質な質感に、どっしりとおおらかさのあるかたちをした花器。
水や草木を入れるとまた新しい表情を見せてくれます。
神奈川の葉山で制作をされる奥平さんは、東京でガラスを学んだのち、結婚・出産をきっかけに十数年お休みを経て、2016年に制作を再開されました。
2021年に工房を設立されてからは、デザインや形、作品の幅もどんどん増えていっています。
次はあれを作ってみたい!と湧いてきたイメージを形にすることの楽しさがお話の中から強く伝わってきました。
暮らしのなかで繰り返し使うことで作品が日常の風景になっていくことを想像しながら制作しているという奥平さん。
今回の展示では初めて奥平さんの作品を手に取るという方も多く、たくさんの方の生活の中に奥平さんのガラスが広がっていくことをとても嬉しく感じました。
奥平明子展は26日(月)まで。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。
奥平明子展
2022.9.16(金)-26(月)
KOHORO二子玉川
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二子玉川では9月16日(金)より奥平明子展を開催いたします。
葉山でガラスの作品をつくる奥平明子さん。
暮らしのなかで繰り返し使うことを想像しながら制作しているという奥平さんの作品は、 空気を含んだような柔らかな線が心地よく感じられます。
今年は冷製スープに使えるような小さめのものや、サラダを盛り付けられるような深めのもの、いろんな大きさのボウルをリクエストしました。
奥平明子展
2022.9.16(金)-26(月)
作家在廊日:16(金)
KOHORO二子玉川