「八木橋昇展」2022.3(土)-12(月)

12月3日(土)より二子玉川にて八木橋昇展を開催しています。
今回新しく八木橋さんが取り組まれたビードロ釉を始め、鉢や皿、マグカップなどをはじめ土鍋や花器などたくさんの作品が並びました。


今回の展示のために用意して下さったビードロ釉の作品は、釉薬の調合や焼成を変えることで様々な表情を見せてくれています。

△灰ビードロ 尺平鉢

△茶ビードロ 輪花鉢6寸

△白ビードロしのぎ 丸茶杯
いくつもの色が重なり、所々雪が舞っているようにも見える灰ビードロ。
エメラルドのような奥深い色味が何とも言えない美しさの茶ビードロ。
やわらかさの中に凛と澄んだきらめきが見え隠れする白ビードロ。
何度もテストを繰り返し生みだされた八木橋さんの「冬色」、ぜひお手に取ってご覧ください。

温かい料理が恋しくなる今の季節にぴったりな土鍋や耐熱皿もかたちや種類豊富に届けてくださっています。

グラタン皿一種類から始まった耐熱の器。
お客さまや奥様からの「こんな形がほしい。」という声を参考にどんどん種類が増えているそう。
在廊時もたくさんの方とお話を交わしていた八木橋さん。
周囲の方の小さな声や意見も取りこぼさず制作に生かされています。

お鍋はもちろん、煮込み料理やスープなど幅広く活躍する土鍋。
蓋を開けた瞬間に広がる熱々の湯気。
冬の食卓を温かく包み込んでくれる情景が目に浮かびます。

フリルのようなひだが愛らしい小皿。指を使いながら形を作っているそうで、一つずつ違った表情が生まれます。

ポットもたくさんの種類を作ってくださいました。
お話する中で「好きな仕事をずっと続けられていることが幸せなんです。」と嬉しそうにおっしゃっていた八木橋さん。
作品の細やかな部分にまで作ることの楽しさが溢れているようです。

美術大学では油絵を先行されていた八木橋さん。
こんがりとした茶色と、縁に施された鮮やかな釉薬の対比が美しい鉢は、色のグラデーションやバランスも絶妙で、まるで絵画を見ているような気分になりました。
縁の部分などは筆で釉薬を塗って色に変化をつけているそう。
キュッと段になっている縁の部分やフリーハンドで施された鎬、鎬を辿ってとろりと流れる釉薬、八木橋さんのこだわりがぎっしり詰まった作品です。

八木橋さんの作品を手に取ったときに、驚かされるのがその軽さ。
器全体の重心を下ではなく、上の方に置くことで重さが感じにくくなるそうです。


高い位置に付けられた持ち手が印象的なスープ碗。
持ち手をこの位置にすることで、すっきりと重ねることができます。

さりげなく縁に立ち上がりのある平らなプレート。
こちらは底面が丁寧に削られていて、何枚か重ねた姿も美しいです。
手取りの軽さや重ねやすさなど使う方への優しい気遣いがあらゆるところに散りばめられています。



現代では電動の轆轤を使う方が多いですが、八木橋さんは蹴轆轤を用いて作品を作られます。
一つひとつ異なる形の花器も蹴轆轤によるもの。
かっちりしすぎないおおらかさや柔らかさが、八木橋さんの穏やかなお人柄を表しているようです。


作品そのものの美しさはもちろん、器が空間に並んだときに生まれる風景を想像して制作をされる八木橋さん。
八木橋さんが描く冬の食卓を感じられる展示は、12日(月)までの開催です。
毎日手に取りたくなる器や、愛らしい形のポット、どんな飲みものにもよく合うマグカップなどまだまだたくさんの作品をご覧いただけます。
ぜひみなさまのご来店をお待ちしております。

八木橋昇展
2022.12.3(土)-12(月)
11:00‐19:00
KOHORO二子玉川

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二子玉川では12月3日(土)より八木橋昇展を開催いたします。
滋賀県の信楽で蹴轆轤を用い、手に心地よくやわらかさを感じられる作品を作られます。
「湯気」や「台所」など情景から展示のテーマを考えて作品を作られることも多い八木橋さん。
この時期には鍋や耐熱などの作品が届くのではと楽しみにしています。
今回はビードロ釉や耐熱の器に新しいカラーも加わります。
楽しみにご来店ください。

また展示に先駆けて届いた作品などご紹介しています。
合わせてご覧ください。
くわしくはこちら≫

八木橋昇展
2022.12.3(土)-12(月)
在廊日:3(土)

11:00‐19:00
KOHORO二子玉川