「伊藤満展」2023.8.19(土)-8.28(月)
イタリアで修行されたのち、現在は東京都で活動されている伊藤さん。
毎年楽しみにしてくださっている方も多い伊藤さんの展示では、初日からたくさんのお客様がご来店され、細やかな絵付けに感嘆されるお姿が数多く見られました。
写真は初日の店内の様子。
今回の作品展では、コホロをイメージした絵付けをお願いしました。
伊藤さんは自分が体験されたこと、日々生活する中で感じたことなどから作品へと思いを吹き込まれていますが、伊藤さんが思うコホロとはどのようなものなのだろう、コホロを思い作った作品はどのように表現されるのかを見てみたいと思い今回お願したところ、心よく製作してくださいました。
お伝えした時から何となくイメージは決まっていたそうで、試作を何度も重ねてくださり、淀屋橋と二子玉川のお店をモデルにした伊藤さんならではの作品がたくさん並びました。
左が淀屋橋店のガラスの戸棚、右が二子玉川店の扉の絵柄に。
コホロとして抽象的なイメージを描くのではなく、具現的なものを作品にしたいと思い、お店として特徴的だと感じた部分を形にしてくださったのだそう。
中にはそれぞれ「淀」「二」とそれぞれのお店の頭文字が。
小ぶりなサイズ感は手に収まりやすく、猪口としてお酒はもちろん毎日の珈琲やお茶を楽しんでも。
こちらの市松模様にはさりげなくコホロのマークが隠されています。
初めて見つけた時には驚かされました。
随所に伊藤さんのちょっとした遊び心が感じられ、自然と笑みがこぼれます。
コホロと長くお付き合いいただいている伊藤さんだからこそお願いすることが出来た、今回の絵付の作品たち。
伊藤さんとコホロが紡いできたこれまでの時間が蘇るような、何にも代えがたい特別な絵柄になりました。
また、だんじり祭りをイメージしたという絵付けも。
中心にはだんじりに乗って大きく舞い踊る大工方の姿が。
今回の展示会が8月ということで、丁度夏のお祭りの時期と重なると思い作ってくださったそう。
はためくうちわや大きなかけ声が夏らしく風情のある食卓へと誘ってくれるようです。
猪口の底には夜だんじりの提灯の絵柄が。
飲み物を入れると透けてゆらめく提灯に明りが灯ります。
伊藤さんの生み出す異国情緒漂う華やかな雰囲気を持ちながらも、日本の古き良きものの美しさを感じられるようです。
こちらはコホロでは初めてのご紹介となる作品。
仏様の五十番目の弟子という「とほけ」。
小さく祈る姿は穏やかながらも懸命で、見れば見るほど不思議と優しい気持ちになります。
セットの台座は線香立てとしても使っていただけます。
またご機嫌な時には頭にお花を咲かせてくれるという愛らしさも。
それぞれで違った形、色、思い思いの表情に自然な魅力が宿るとほけ。
オブジェのように玄関先の戸棚や窓際に。
時には香りを纏わせ、お花を生けて。
様々な楽しみ方でおうち時間を豊かなものにしてくれます。
また、レリーフ画や絵皿、アクリル画も届けてくださいました。
今展示では、「願い」という思いを胸に制作されたという伊藤さん。
「平和、家族、自然など。ロシア、ウクライナ紛争の終結を祈ると同時に、なんと恵まれた国にいるのだと、日頃当たり前だと思うことが、どれだけ大切なのか、と報道を見聞きする度に思い。商品ではなく作品にしていきたいと制作しています。」
かつてイタリアに住まわれていた伊藤さん。
様々な国の方とも交流する機会が多かったからこそ、今起こっていることへの思いや考えを巡らせ、どうにもできない悲しみや、未来への希望を静かにそっと願いを込めて作り上げられたのだと感じます。
他にも細部まで異なる丁寧で美しいお皿やカップ等、たくさんの作品を届けてくださっています。
伊藤さんならではの隠れた思いやひらめきが形となった作品たちに、
遊び心のある絵付けがたくさん施された美しい世界が広がっています。
一点一点から様々な景色を味わえる伊藤さんの作品たち。
是非お手に取ってごゆっくりとご堪能ください。
会期は28日(月)まで。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
東京で作陶されている伊藤満さんの作品展が、8月19日(土)より淀屋橋にて始まります。
色々な事物や肌で触れたこと、心で感じたことなどご自身が体験したことの積み重ねから作品へと表現されていて、毎回作品に新しい空気が吹き込まれます。
今回の作品展では、コホロをイメージした絵付けをお願いしました。
その他にも大阪のお祭りの掛け声が描かれたものなど、伊藤さんならではの視点で表現された作品が並びます。
色彩豊かで細部まで美しい作品をどうぞお楽しみください。
伊藤満展
2023.8.19(土)-28(月)
11:00ー18:00
定休日:22日(火)