10月18日(月)まで淀屋橋にて八木橋昇展を開催しています。
淀屋橋での開催は約2年ぶり。
初日は八木橋さんが在廊してくださり、お1人おひとりに寄り添いながら作品についてお話しをされていました。
写真は初日の店内の様子。
黒呉須、鉄飴、窯変粉引き、ビードロ化粧、黄化粧など釉薬や作品の種類も盛沢山。
今展では、湯気をテーマに作品作りをされたと話されていた八木橋さん。
マグカップに注いだコーヒーから立ち上る湯気、食卓から美味しそうな香りが漂う湯気、料理をしている時に立ち込める湯気…
定番の作品の他に1点ものの花入れやカトラリースタンドなども届けてくださいました。
八木橋さんは、足で轆轤版盤のまわりを蹴って回転させる蹴轆轤(けろくろ)という朝鮮から古くから伝わる手法で作品を作っていらっしゃいます。
土も足で踏んで調合しているそうで、1度に100㎏ほどの土を使うのだとか。
切り分けの際の土の断面や踏んだ感触など作る度に「土は美しい。」と感じるのだそうです。
作陶されて何十年経っても作品に欠かせない土を大切に思い、じっくりと土と対話をしながら日々作品を作っていらっしゃることを感じます。
写真は、カレーライスを入れるサイズのお皿をと作られた新作の鉄飴楕円リム皿。
特に深さにこだわって作られたそう。
深すぎないためカレーライス以外にもワンプレートとして使ったり、どんな料理も受け止めてくれそうです。
写真左は粉引き三島長ポット。右は呉須飴長ポット。
呉須飴長の蓋の取っ手部分や持ち手、底の縁部分などは筆で釉薬を塗って色に変化をつけているそうです。
美術大学時代に使っていた筆を今も使用されているそうで、「絵を描いているようです。」ととてもにこやかに話されていたのが印象的でした。
作品を通しても、八木橋さんが楽しみながら作っていらっしゃる光景が目に浮かぶようです。
ヘラや竹、手で付けた模様など細かい部分もご覧いただきたいです。
使い手の思いを汲み取り、毎日の食卓に取り入れやすいようにと八木橋さんの細やかな思いやりを感じます。
ご覧いただいた作品の中には完売した作品もございますが、この他にも耐熱のグラタン皿や鍋、鉢、マグカップなどまだまだたくさんご覧いただけます。
18日(月)まで開催しておりますので、この機会にどうぞお手に取ってご覧ください。
八木橋昇展
2021.10.9(土)-18(月)
12(火)は定休日のためお休みです。
コホロ淀屋橋
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10月9日(土)より淀屋橋では八木橋昇展を開催いたします。
淀屋橋では2年ぶりとなる八木橋昇さんの作品展です。
八木橋さんは焼きものの街、信楽で作陶をしています。無いものはないと思えるくらい豊富な作品構成ですが展示については季節感をとても大切にされています。
ちょうど今展ではこれから寒くなる季節なので直火やオーブンに使えるような耐熱の道具、定番作品も温かみのある色を多めにご用意してくださいました。
作品ひとつひとつに見える細やかな心遣いも八木橋らしく、誕生秘話を聞くのがちょっとした楽しみでもあります。 届く器が八木橋さんからの手紙に思えるような作品展、読み解く面白さも是非味わっていただきたいです。
企画展に先駆けまして、作品のご紹介をしています。
こちらより≫ご覧ください。
八木橋昇展
2021.10.9(土)-18(月)
作家在廊日:9(土)
10.12(火)は定休日のためお休みです。
コホロ淀屋橋